Meteor Fan (日本語情報)

JavaScriptフレームワークMeteorに関していろいろ紹介する日本語情報サイト

MeteorとPostgreSQLの連携プレビュー

本記事では、Meteor公式ブログのAn early look at SQL in Meteorの概要を紹介します。

SQL連携について

2015年夏に登場予定のMeteor v1.2で紹介したように、MeteorではSQLをサポートしようとしています。いつになるかは記載されいませんが、開発チームは既に検討を開始しているようです。

MeteorはそもそもデータベースとしてMongoDBを使うことを前提に作られているため、どのようにSQL連携を実現するかは議論中とのことです。そこでプロトタイプを作って評価するというやり方にしたと。

PostgreSQLサポートのプロトタイプ

今回、第一バージョンができあがったとのことでアナウンスがありました。特徴は、

  1. クエリの即時アップデート
  2. クライアント側とサーバ側で類似のコードを動かせる
  3. Optimistic UI
  4. Fibersによる同期的API

であり、これまでのMeteorの特徴が引き継がれているようです。より詳細な情報は下記のサイトから参照してください。

http://meteor-postgres.readthedocs.org/en/latest/

開発者募集

プロトタイプを作って評価することが目的ですので、開発者に参加を呼びかけています。具体的には、

  • 上記のサイトを読んで、サンプルを試してみる
  • forumsに参加して議論する
  • GitHubにissueを登録する

が期待されているとのこと。

最後にpublishを定義しているサンプルコードのスクリーンショットがこちらです。

スクリーンショット

感想

個人的にはMeteorを初めて使う人は素直にMongoDBを使う方がよいと思います。設計としても分かりやすいはずです。どうしても過去のレガシーなシステムと接続しなければならないときにSQLを使うケースがきっとあって、SQL連携によりMeteorのコミュニティが拡大することにはメリットがあるでしょう。開発チームはSQL連携においてもMeteor流は妥協しないようで、今後も期待します。